キャラ弁作りの工程で、最も集中力と根気を必要とするのが、のりのカット作業ですよね。
切り出すパーツは、鼻息で飛んでいくほど極小!
その上、紙なら簡単にできてしまう作業も、海苔だと難易度がアップ。
すぐに破れる、裂ける、湿気を帯びる。
なかなかうまくいかずに、イライラしたり、焦ったりしたことはありませんか?
今日は、キャラ弁ののりの切り方を徹底分析。
誰でも上手に切れるコツをご紹介します。
目次
1. キャラ弁で必ずのりを使うのは、目と口!
様々なキャラ弁を比較分析してみると、のりを使って作られていることが圧倒的に多いのは、目と口のパーツです。
それならば、「目と口を制するものは、のりカットを制す」はず。
もっと詳しくみていきましょう。
キャラ弁の目と口には、ある程度パターンがあります。
目は、丸い目か、にっこりアーチ状の目。
口は、口角の上がったスマイル、wの形に似た動物口、大きく開いた口の3パターンが多いです。
どの形も一見難しそうですが、次の章のテクニックを使えばラクに作れますよ。
2.「2つ折り」から始める、のりパーツの切り方のコツ
上の写真、よくある目と口のパターンをもう一度見て下さい。
ほとんどが左右対称(目③のみ上下対称)の形であることに気がついたでしょうか。
対称形であることを最大限に利用しましょう。
最初にのりを2つ折りにして、切り出したい形の半分だけを切ります。
そして切り出したパーツを広げれば、求める形が自動的にできあがるというわけ。
上の6種類はすべて、この方法で作ることができます。
一周ぐるりと切るよりも、半周切って広げたほうがずっと簡単ですし、仕上がりもキレイです。
左右の目がアンバランスにならないためには、2つ折りののりを2枚重ねて切ればOK。
同じ大きさの目が2つ、ワンカットでできあがります。
ちなみに、目③のように、目の一部に白い部分を残すと、キャラクターの表情が生き生きするので、おすすめです。
3. キャラ弁作りに適した、のりの状態とは?
「2つ折り」のテクニックを成功させるためには、のりをキャラ弁加工に適した状態にしておく必要があります。
のりが乾燥しすぎていると、柔軟性がなく、パーツの切り出しには不向き。
2つに折り曲げた時点で、切れてしまいます。
これでは先に進むことができません。
コツは、のりを袋や缶から出して、常温の室内にしばらく置いておくこと。
それから、ラップの芯など筒状のものに巻き付けて、縦横に曲げやすくしてから始めることです。
4. シルエットキャラ弁、のりの切り方は?
トップ画像のアリエルのように、のりで切り出してシルエットを作るキャラ弁もあります。
この場合は、パーツの切り出しとは別に考えたほうがよいでしょう。
のりの柔軟性を高めるのは有効ですが、2つ折りのテクニックは使えません。
トレーシングペーパーに写し取った型紙と、のりを一緒に持ち、アウトラインをおおざっぱに切り出していきます。
そこからは、型紙と見比べながら、少しずつ仕上げていきましょう。
ハサミだけに頼らず、カッターも利用してもいいですね。
カッターの場合も、一気に引き切ろうとせずに、刃を押しつけて穴を開けながら進むと、失敗がありません。
いかがでしたか?
キャラ弁でよく使われる、目と口の基本的な形は、すべて「2つ折り」のテクニックで切り出せることをご説明しました。
その大前提として、のりを加工しやすい状態にしておくことが重要でしたね。
のりのカットをマスターして、あなたのキャラ弁作りがもっと楽しくなりますように!