潮干狩りを楽しむのに欠かせないのが、釣りをたしなむ人にはおなじみの潮見表。
潮見表を見れば、そのポイントがいつどのどのような潮の状況になるのか、その日の干潮や満潮が何時くらいにどれくらいの水位になるのかが分かります。
潮干狩りに適しているのは干潮の時で、特に平均水面から60㎝以上潮が下がった状態がいいとされています。
そこで、今回は潮干狩りを楽しむために知っておきたい、潮とは何か、どのように潮見表を見ればいいのかをご紹介します。
目次
潮干狩り、そもそも潮って何?
潮という言葉はよく聞くけどその意味はわからないという人も多いのではないでしょうか?
潮を簡単に説明すると、「月と太陽の引力によって海面が変わる現象」です。
潮汐とも言います。
そのスポットが月にもっとも近付いた時、海水が月の引力によって引き寄せられます。
この状態が「満潮」で、水位が最高となります。
この時反対側でも、満潮となります。
一方、満潮の位置から直角になる部分は干潮になります。
地球は1日で1回転するので、1日2回、約12時間ごとに干潮と満潮が繰り返されます。
さらに、潮の満ち引きは太陽の引力によってその様子が15日周期で変わります。
月は地球の周りをまわっているのに対し、地球は太陽の周りをまわっています。
月と太陽が同じ側にあるとき、引力はより強くなります。
月と太陽が重なっている位置(新月)、地球を挟んで反対側に月と太陽があるとき、大潮となります。
大潮のとき、最も満潮と干潮の差があります。
一方、大潮の位置から90°移動したポイントが小潮になります。
この位置は地球から見て月と太陽が直角に並んでいる為、太陽と月がお互い引力を打ち消し合います。
そのため、干潮と満潮の差が小さくなります。
いちばん満干の差が大きい大潮の位置から差が小さい小潮の位置の間に中潮があり、さらに中潮から小潮にかけて若潮、長潮があります。
1カ月30日で以下のようなサイクルとなります。
大潮 → 中潮 → 小潮 → 長潮 → 若潮 → 中潮 → 大潮 → 中潮
(29-2) (3-6) (7-9) (10) (11) (12-13) (14-17) (18-21) (22-24)(25)
新月 上弦の月 満月 下弦の月
→小潮 → 長潮 → 若潮 → 大潮
(26) (29-2)
新月
潮干狩りは一般的に干潮で潮が引いた状態の時に楽しむものなので、いつが干潮なのかを確認する必要があります。
干潮ではない時間にいるとすぐに海水が満ちて濡れてしまったり、最悪の場合波に飲まれてしまう場合も。
また、干潮の時だけ現れるスポットもあるので、潮が満ちると取り残されてしまう場合もあります。
潮見表を見るために覚えたい!潮見表の用語
満潮:潮が満ちて(引力で引っ張られて)水位が高い状態
干潮:潮が引いて水位が低い状態
大潮:満月や新月の少し後に来る、干満の差が最も大きくなる日。
中潮:満潮と干潮の間くらいの潮で、大潮と小潮の間にやってきます。
小潮:潮の干満の差が最も小さくなる日。
朔:新月、大潮の時期
望:満月、大潮の時期
上弦の月:新月から満月になる途中で、半分の月
下弦の月:満月から新月になる途中で、半分の月
長潮:上弦の月と下弦の月を1、2日過ぎた頃です。
干満差が小さく、満潮から干潮への変化が穏やかで潮の様子に変化があまり見られない日です。
若潮:長潮の次の日です。
この日から再び潮の干潮と満潮の差が大きくなっていきます。
潮干狩り、潮見表の見方
満干時刻は近くのポイントから計算することはできますが、計算は難しく間違いやすいです。
そこで、自分が行く場所の満干時間がピンポイントでわかるものがおすすめです。
行った先の釣具店なら、その場所の潮見表を貰う事ができるでしょう。
また、インターネットやアプリで確認することができます。
さらに海上保安庁のHPなら、潮見表の他日本の数カ所のスポットの潮干狩りに適した時間が書かれたカレンダーも掲載されています。
干潮の前後1時間から1時間半くらいが潮干狩りに適しています。
なのでまず、干潮時刻を確認してください。
潮が引かない日、干潮時刻があまりに遅かったり早かったりする日は潮干狩りに向いていません。
また潮が引いているほど、潮位の数字が低い程潮干狩りがしやすくなっています。
平均水面から60㎝以上潮が下がれば潮干狩りに適しており、100㎝潮が下がるのが最適です。
潮干狩りの予定を決める前にぜひ一度、潮見表をチェックしてみたくださいね。