冬場は、スタッドレスタイヤに交換する人も多いかと思います。
が、スタッドレスタイヤは、普通のタイヤに比べて高額ですし、4本全部交換するとなると、なかなかの出費になるので、ちょっと躊躇してしまいますね。
もし、前だけまたは後ろだけ交換したい場合、前後で違う銘柄になっても問題ないのでしょうか?
普段、使い慣れないスタッドレスタイヤ。
前後で違う銘柄でも支障がないのか、まとめてみました。
目次
タイヤは4本同じ銘柄を使うのが基本
スタッドレスタイヤに限らず、タイヤは基本的に4本同じ銘柄を使います。
4本1セットだからこそ、時々ローテーションをしたりするのです。
したがって、スタッドレスタイヤも基本は4本1セットであると考えてください。
スタッドレスタイヤは前後で違う銘柄だと問題あり?
特に、4WD者の場合は、ミッションやトランスファー、センターデフに余計な負担をかけることになるので、できるだけ避けた方がよいでしょう。
一方、FF車やFR車の場合は、スタッドレスタイヤの銘柄が前後で違うからといって、大きな支障があるわけではありません。
- 製造が同時期である
- 残り溝がほぼ同じである
- 同等の性能を持つ
以上の条件を満たすようなスタッドレスタイヤを着用する場合であれば、実用上は、問題ないと考えられます。
スタッドレスタイヤの銘柄が前後で違う場合の問題は?
スタッドレスタイヤが活躍するのは、アイスバーンや雪道で止まるときです。
アイスバーンや雪道での走行性能に大きな差があると、走行時の安定感が損なわれます。
例えば、前輪はグリップ力がしっかりしているのに対し、後輪がタイヤのゴムの硬化が進んでいてあまりグリップができない場合、カーブを曲がろうとするときに思っていたより滑り出してしまったりします。
カーブや坂の多い山道では、危険性がかなり高くなるでしょう。
したがって、前後4本とも同じスタッドレスタイヤを装着する方が、車の動きは自然になり、危険が減ります。
サイズ・パターン・幅などが前後で異なる場合
サイズ・パターン・幅などが前後で異なる場合、スタッドレスタイヤのサイズや幅が車に適合しているかどうかをしっかり確認しましょう。
サイズや幅によっては、車体に接触したりすることもあるので、注意が必要です。
サイズや幅が車に適合しているなら、使用すること自体は問題ありません。
ですが、それぞれのタイヤの性能によっては、前後で異なる挙動をして、安定した走行をすることができなくなる恐れがあります。
どうしても前後で異なるスタッドレスタイヤを使用するなら、専門店やディーラーに適合を確認してから装着してくださいね。
まとめ
スタッドレスタイヤは、通常のタイヤに比べて高価ですから、4本同じものを購入するのをためらうこともありますね。
ですが、スタッドレスタイヤに限らず、タイヤは基本的に4本1セットです。
特にスタッドレスタイヤでは、前後でタイヤの性能が異なる場合、アイスバーンや雪道での安全な走行に支障が出る場合があり、危険です。
安全のためには、スタッドレスタイヤは、できる限り前後同じ銘柄を使うようにしてくださいね。