ここ数年、暑い季節になると「ゲリラ豪雨」ってよく耳にしますよね。
でも、確か子供の頃はゲリラ豪雨って言葉はなかったよなぁ、とか思ったりします。
調べてみると、ゲリラ豪雨って実はわりと新しく出来た言葉で使われ始めてまだ10年ちょっとなんですよ。
ではその名付け親は誰なのか?
なんで使われるようになったのか?
今回は知ってるようで知らない「ゲリラ豪雨」についてまとめてみました。
ゲリラ豪雨の特徴や注意ポイント
実はゲリラ豪雨とは、正式な気象用語ではないんです。
気象用語で言うところの「集中豪雨」や「局地的大雨」にあたります。
ですが「ゲリラ」と名のつくとおり、ゲリラ豪雨はある特徴を持っています。
- 不意打ちのようにいきなり降る局地的な集中豪雨
- 降雨量が多いと時間雨量が数十〜百mmを超えたりするほど降る!
- 多くの場合に雷をともなう
- あらかた降るとぴたっといきなり雨が降り止む
- 雨の降る範囲がきわめて狭い
- まれに「ひょう」も降ってくる
一見ゲリラ豪雨はすぐやむからと「通り雨」のようにとらえられることも少なくないですが、実はまったくの別物です。
ゲリラ豪雨には通り雨にはない注意するポイントがあります。
- 降雨量が多いために道路の冠水、浸水が発生して交通などに影響が出る
- 落雷が発生するため停電などのライフラインにも影響が出る
- 「ひょう」が降り、中には大きいものもあるので危険!
昔からある通り雨は、ざーっと軽めの雨が降る程度でした。
ですがゲリラ豪雨は、その比ではないくらいの勢いで降ります。
また、ゲリラ豪雨の時の雷は激しく放電することがあるので落雷するなど非常に危険です!
停電だけならまだマシですが、屋外だと身の危険を感じることもあります。
他にも、ひょうが降る時には車のフロントガラスはもちろん人に当たっても危険ですよね。
もしゲリラ豪雨に出会ってしまったら、出来るだけすみやかに建物に避難しましょう。
ゲリラ豪雨の名付け親について
「ゲリラ豪雨」の名付け親は、意外にもマスメディアです。
正式な気象用語ではないにしても、2008年頃からアナウンサーや気象予報士の方々の影響もあり次第に使われるようになりました。
当時は流行語にもなっています。
ゲリラ豪雨とは、通常の通り雨や夕立よりも「あくまで災害が起こる可能性がある」という危険意識を含めて使われるようになったという話もあります。
たしかに毎年暑い時期になるとニュースでやっていますよね。
落雷や道路の冠水、下手すると河川の氾濫も起こりうるでしょう。
ちょっと怖いですね。
ゲリラ豪雨は増えている?!回避する方法は?
ここ数年、ゲリラ豪雨は増加傾向にあると思います。
というのも、ゲリラ豪雨の発生原因が増えているからです。
ゲリラ豪雨の発生に必要なのは「熱や湿度」と「気流」です。
高温になった地面からの熱と湿度が上昇気流に乗ると、その上空で急激に積乱雲になってゲリラ豪雨を降らせます。
これは特にビルが多い都市部だと発生しやすくなると言われています。
都市部だとどこもかしこもアスファルトやコンクリですし、ビル群で気流も複雑になっていて条件が揃いやすいんです。
また、年々温暖化のせいなのか暑さも増していますよね。
くわえて日本特有の湿度も加わって条件はかんたんに揃ってしまいます。
そんないつどこで起こるかわからないゲリラ豪雨ですが、回避するためにはいくらか対策があります。
まず、夏にも関わらず外で少し冷たい空気を感じたら空を見てみましょう。
どこかに黒い雲があれば要注意です。
次に、天気予報の「雨雲レーダー」も活用してみましょう。
私はよくヤフーの天気予報から雨雲レーダーを見ていますよ。
時間を現在より前後して見られるので、ちょっと天気が怪しいな、と思ったら予定をずらしたりしています。
また、テレビなどの天気予報でよく聞く「大気が不安定」というワードにも注目です。
この状態だと積乱雲が出来やすくゲリラ豪雨も発生しやすいので、天気の移り変わりに注意しておきましょう。
また、梅雨時期からカバンに折りたたみ傘を常備しておくのも良いと思います。
雨はもちろん、強風にも耐えられる傘だとより安心です。
レインコートも便利なのでオススメですよ。
まとめ
さて、今回はゲリラ豪雨についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
ゲリラ豪雨の名付け親がマスメディアにも関わらず正式な気象用語ではないというのは少し意外でしたが、危険意識を持たせるためにはよく出来た言葉だなと思います。
最後に、ゲリラ豪雨の時期に気をつけたいポイントをもう一度まとめておきます。
- 空や外の状態を観察する
- 雨雲レーダーの活用
- 傘やレインコートの常備
- できれば建物の中に避難する
今年も暑い時期がやってきます。ゲリラ豪雨にはご注意くださいね。