南半球の暖かい国への留学を考えている方、思い浮かぶのはオーストラリアかニュージーランドでしょうか?
どちらの国に決めようか迷っている方のために、こちらでは5つの観点から両国を比較していきます。
気候の違いは?
オーストラリアは南国のイメージ通り、基本的にはどの都市も日本より暖かいです。
雨も比較的少なくアクティビティも楽しめるでしょう。
例えば多くの留学生が訪れるシドニーは、晴れの日も多いですが、夏になると40℃近く気温が上がることもあるので、熱中症にならないように注意が必要です。
ニュージーランドはオーストラリアに比べると四季がはっきりしています。
南島では冬に雪も降ります。
多くの留学生が集まるオークランドでは冬は最低で5℃程、夏は最高で28℃程で、気温差が比較的少ない分過ごしやすいです。
雨や曇りの日は圧倒的に多いので傘の出番は多いでしょう。
暮らしやすさは?
オーストラリアもニュージーランドも物価が高いことで有名です。
それに伴い最低時給も年々上がっており、2019年2月現在、最低時給はそれぞれオーストラリアが$18.93、ニュージーランドが$16.50となっています。
また生活費が高い国ランキング “Cost of Living” ではオーストラリア12位、ニュージーランド15位とかなり上位にランクインしています。
これを聞くと生活が大変かもと思うかもしれませんが、最低時給が高い分それほど苦労はしないと思います。
ちなみに日本の最低時給は東京の場合¥985でオーストラリアドルで$12.4、ニュージーランドドルで$12.9となりますが、Cost of Living では日本は9位にランクインしています。
そう考えると両国とも日本よりか労働環境は良いと言えます。
少しでも稼いで優雅に暮らしたいという方はオーストラリアが良いかもしれませんが、ニュージーランドも2021年までに最低時給が$20になる予定なのでどちらの労働環境が良くなるかはここ数年で変化があるかもしれません。
人々はどんな感じ?
オーストラリアの人たちはとてもフレンドリーで気軽に話しかけてきます。
暖かい気候のせいでしょうか?笑
私の友達はオーストラリアにいた頃しょっちゅうナンパされていました。
現地の人と仲良くなりたければオーストラリアにはチャンスがあるかもしれません。
ニュージーランドの人たちは少しだけシャイな部分も見られますが、とても優しいです。
何かあって助けを求めたときには必ず助けてくれるし、英語が分からなかったときはゆっくりと、分かる単語に言い換えて説明してくれたりします。
移民が多いということが関係しているのかもしれません。
もちろん両国、人によって違ってきますが、基本的に人柄は良いと言えます。
英語の訛りは?
オーストラリアとニュージーランドの英語を聞いたことがあるでしょうか?
両国とも、アメリカ英語にもイギリス英語にも属さない、全く別の発音なんです。
例えば海外で人気のファストフード、フィッシュ&チップス。
これはオーストラリアだと「フェーシェンチェープス」に聞こえるのに対し、ニュージーランドでは「ファッシェンチャップス」という風に聞こえます。
どちらも理解するには難しいですね。笑
オーストラリアでのワーホリを終えてニュージーランドに来た人たちの中には、ニュージーランドの方がまだ聞き取りやすいと言う人は多いし、私自身もそう思います。
ただどちらの国も都市ではなく田舎へ行くとさらに難しくなるのは確かです。
英語がビギナーの方はニュージーランドの都市へ行くと少しラクかもしれませんし、難易度の高い英語に挑戦したければオーストラリアの地方へ行くと良いでしょう。
留学から永住を考えているなら
将来は海外に永住したい!と思う方、もちろんビザの問題がありますよね。
永住するには永住権が必要となりますが、取得には両国で差があります。
例えばパートナービザからの永住権で考えた場合。
オーストラリアはパートナービザの取得に約$7160かかり、申請から1年待つ人もいます。
この$7160に永住権の申請料も含まれているので引き続き申請が可能です。
永住権取得には長い人で2年かかることもあるそうです。
一方ニュージーランドの場合、パートナービザの取得に約$635、申請から1~3ケ月程で取得が可能です。
また永住権の申請は$1480で取得までおよそ3ヵ月を要します。
両国とも申請を却下された場合、申請料は返ってきません。
他に別の移住方法もありますが、どのカテゴリーでもオーストラリアのほうが移民に対して厳しいと言えるでしょう。
オーストラリアへ移住をお考えの方は、十分な資金と期間を考慮してから申請することをおすすめします。
まとめ
オーストラリアもニュージーランドもそれぞれの良さがありますね。
上記5つの観点を踏まえて、どちらの国に住む方があなたにとってより快適に楽しく暮らせるか、現地に着いてからの自分の生活を想像してみましょう。