梅雨明け宣言も出て、本格的な夏がやってきますね。
夏のレジャーのお供と言えばいろいろなものがありますが、女性の必需品として日焼け止めがあげられるでしょう。
将来のシミやしわなどを防ぐためには、欠かせない日焼け止め。
ところが、日焼け止めを使用すると、なんとビタミンD不足になるという研究結果が出ました。
これを参考に、日焼け止めの使用とビタミンD不足の関係についてまとめました。
ビタミンDはどんな栄養素?
そもそも、ビタミンDとはどんな働きをする栄養素なのでしょうか。
ビタミンDは、骨の形成に関わる栄養素で、不足すると骨粗しょう症などになりやすくなると言われています。
また、十分なビタミンDを摂取していることで、乳がんや大腸がん、多発性硬化症などの自己免疫疾患、糖尿病、リウマチ、高血圧といった多くの病気を防ぐことができるという研究結果もあります。
ビタミンDは、日光に含まれる紫外線を浴びることで、体内で作られるビタミンです。
ビタミンD不足になったからと言って、すぐに病気になるわけではありませんが、将来の骨粗しょう症や乳がん、大腸がんなどになるリスクを考えると、不足したままにしておくのは得策ではありませんよね。
日焼け止めの使用頻度とビタミンD不足
では、日焼け止めの使用とビタミンD不足の関係は、どうなっているのでしょうか。
上に書いた通り、ビタミンDは日光に含まれる紫外線を浴びることで作られますから、紫外線を浴びる量が少ないと、体内で作られるビタミンDが少なくなることはお分かり頂けると思います。
大阪樟蔭女子大などの研究チームの調査では、20代の女性が週3回以上日焼け止めを使用した場合、血中のビタミンD濃度が常に『欠乏状態』になっていたことが分かったそうです。
女性は、日焼け対策で日光によるビタミンDの生成量が少なくなりがちだということを覚えておきましょう。
ビタミンDを補うためには何を食べればいい?
日焼け止めを塗ることで、体内でビタミンDを生成することが阻害されることが分かりました。
でも、日焼け止めを塗らないわけにはいかないですよね。
そこで、おススメなのが、一つは、紫外線がピークでない時間帯に、顔や腕、手などに10分間程度日光を当てるようにすることです。
テレビなどで、掌に15分ほど日光を浴びれば良い、と言われているのを聞いたことがあります。
もう一つは、意識的にビタミンDを豊富に含んでいる食べ物を食べて、不足するビタミンDを補うことです。
ビタミンDを多く含んでいる食べ物としては、油分の多い魚、きのこ類のキクラゲやマイタケ、卵の黄身、チーズ、マーガリンなどが挙げられます。
油分の多い魚としては、カワハギやサケ、ます、ニシン、うなぎ、しらす干しなどが良いようです。
まとめ
日焼け止めとビタミンD不足に関係があるなんて、考えたことがありませんでした。
日焼けは嫌ですが、日光(紫外線)に当たることって、
体にとっては必要なことなんですね。
紫外線がピークでない時に少しだけ日光を浴びる、
というのは簡単なことなので、実践したいところです。
また、ビタミンDを多く含む食品を意識的に摂るのも大切です。
日焼け対策とビタミンD不足対策のバランスを上手に取りたいですね。