夜行バスは、新幹線や飛行機よりお得なうえ、夜間に移動できるので目的地でたっぷり時間を取れるのもうれしい交通手段です。
中学生になったら、ひとりで行動したり、友達同士で出かけたりしたいものですよね。
でも、中学生はまだそんなにお金を持っていませんし、夜行バスを利用できたら助かります。
ですが、中学生が1人で夜行バスに乗ることはできるのでしょうか?
深夜徘徊で、警察に補導されたりしないかも心配になりますよね。
そこで、夜行バスを中学生1人で利用することができるか、調べてみました。
目次
夜行バスに未成年者だけで乗ることはできる!?
2013年8月からは、「新高速乗合バス」という制度ができています。
これは、ツアーバスの安全対策強化を図るために国交省が定めたもので、事業者を許可制にして、優良業者のみが運行できるようにした制度です。
これにより、高速バスと高速ツアーバスが一本化され、”新高速乗り合いバス”として運行されることになりました。
その結果、未成年者だけでの夜行バスへの乗車は、一部を除いて認められるようになっています。
つまり、夜行バスに中学生が1人で乗ることはできるということですね。
中学生だけでは乗れない夜行バスもある
バスツアーは、団体旅行扱いとなるため、中学生だけでは利用できないものがあります。
「15歳未満は保護者同伴が必要」という規約を設けているツアー主催会社が、少なからずあるためです。
ちなみに、この場合、15歳以上の未成年者は、保護者(親権者)の誓約書または同意書を提示する必要があります。
夜行バスに中学生が1人で乗るときには保護者の同意が必要?
制度的には、夜行バスに中学生が1人で乗ることはできます。
が、上述の通り、バスツアーの場合、ツアー主催会社の規約によって同意書が必要だったり、保護者同伴でなければならなかったりします。
まず、ツアー主催会社の規約を精読する必要があります。
深夜徘徊で警察に補導される?
夜行バスに乗る場合、深夜にバスターミナルに行く必要がある場合もあります。
中学生が1人で街中を歩いていたら、警察に補導されてしまわないか、心配になりますね。
警察官に不審に思われ、話を聞かれる可能性は想定しておいた方がいいかと思います。
その時には、保護者の同意があることや、バスの利用目的などをきちんと説明しましょう。
必要に応じて、保護者に電話をして、事情を説明してもらうとよいでしょう。
そのためにも、保護者の了解を得て、夜行バスを利用しましょう。
決して、無断で利用しようと思わないでくださいね。
夜行バスを中学生が1人で利用する場合に気をつけたいこと
さて、ここまで、夜行バスを中学生が1人で利用できること、その際に保護者の同意を得ておくことについてまとめました。
ここでは、夜行バスを1人で利用することになった時に、気をつけたいことについてもまとめておきます。
ハメをはずさない
バスの車内や目的地では、ルールを守り、常識的な行動をとりましょう。
ハメをはずして、注意されたり補導されたりすると、せっかくの旅行が台無しですよ。
座席の場所
予約の時に、できるだけ前方の係員の近くの席を取りましょう。
後方の席では、トラブルに巻き込まれても係員に気づいてもらいにくいです。
走行予定の確認
夜行バスは、時間までに乗車しなかったり休憩から戻らなかったりしても、待ってくれません。
走行中に1~2回のトイレ休憩(20分程度)がありますが、この時も出発時刻までにバスに戻らなければ、置いていかれてしまう可能性も。
したがって、出発時刻や休憩時間をきちんと確認するようにしましょう。
飲食
飲食をしてもかまいませんが、匂いの気になるものは、避けましょう。
車内は基本的に密室だと考えてください。
食べ物の匂いが強いと気になる人もあり、それがもとでトラブルが生じる可能性もあります。
飲食は、乗車前に済ませておくのが無難ですね。
お腹が空いてしまった時用には、おにぎりなど簡単に食べられ、匂いがあまりしないものを用意しておくとよいでしょう。
消灯後
夜行バスでは、睡眠をとりながら移動しようと考えている人が多いです。
そのために12時以降は、車内の明かりを落とします。
車内は基本的に静かになりますので、小さな音でも響いてうるさく感じたり、食べ物の匂いを煩わしく感じたりします。
消灯後は、翌日に備えて、静かにきちんと休むようにしましょう。
まとめ
中学生が1人で夜行バスを利用することはできますし、保護者の同意も基本的には必要ありません。
が、保護者の同意がないまま夜行バスを利用すると、家出や深夜徘徊ということになり、補導されることもあり得ます。
バス旅行を楽しむためには、事前に保護者の同意を得ておきましょう。
そして、車内や目的地では、常識的な行動をとり、周囲や保護者に迷惑をかけないように。
せっかくの旅行ですから、良い旅にしてくださいね。