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愛する息子、娘へのキャラ弁。

喜んで食べてもらいたい一心で、普通のお弁当より、お金も時間も労力もかけて作っています。
でも、肝心のお子さんの反応がイマイチだったとしたら?

戻ってきたお弁当箱に、中身が残っていたとしたら?

お母さんたちが頑張った努力が報われませんよね。

 

子どもがキャラ弁を残してきた時には、ちょっと考えてみてほしいんです。

そもそもキャラ弁は美味しいのでしょうか?

それとも、見た目はいいけれど、味はいまいちなのでしょうか?
お母さん達は、自分の作ったキャラ弁を食べる機会は、意外と少ないものです。

今日は原点に帰って、食べ物としてのキャラ弁の真価、「美味しさ」について考えてみたいと思います。

 1. キャラ弁のほとんどは、食材の集合体である

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平面、立体、シルエット、いろいろなジャンルがあるキャラ弁。

でも、使われている食材に注目すれば、非常にシンプル、以下の2つに分類できます。

①ひとつの食材の形を変えて作るもの

タコさんウインナーやキュウリの飾り切りのように、ひとつの食材に、切り込みを入れたり、一部をカットしたりして、目指す形を作る方法です。

②複数の食材を組み合わせて作るもの

いろいろな食材を組み合わせたり、貼り合わせたりして、目指す形を作る方法です。

複雑なモチーフや、既存のアニメキャラクターなどは、ひとつの食材では表現しきれませんので、この方法で作ることになります。

 

ひとつの食材で作られるキャラ弁の場合、味は普通のお弁当とほぼ変わらないといってよいでしょう。

タコの形でも、細長い形状のままでも、ウインナーの味は一緒ですものね。

問題は、複数の食材を組み合わせたキャラ弁が美味しいのかどうかです。

 2. キャラ弁は食材どうしの相性が良ければ美味しい

下の写真を見て下さい。

誰でも簡単に作れる、3つのモチーフ例があります。

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材料を確認した上で、ひとくちで食べた時、どんな味がするか想像してみましょう。

ハロウィンカボチャ

チーズはんぺんに、海苔のパーツを乗せて作ります。

はんぺんと海苔ですから、一緒に食べるとおいしいですね。

どんぐり

しめじとウインナーを揚げパスタでつないであります。

しめじは味付けしておらず、ウインナーと一緒に食べれば塩気を感じます。

きのこ

トマトとチーズでできています。

イタリアンな味わいです。
この3つのように、相性の良い食材を組み合わせてあれば、美味しく食べることができますね。

もっと複雑なモチーフを作るなら、使う食材の数も増えます。

食材が口の中で混ざり合った時に、どんな味や食感になるのか、あらかじめ考えてから作るとよいでしょう。

 3. 色付けの定番「デコふり」は美味しいのか?

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ごはんをベースにキャラクターを作る時に活躍するのが「デコふり」。

青や紫など、他の食材で出しにくい色も、これを混ぜるだけで簡単。

きれいに色がつきます。

キャラを元ネタに似せるには、色をきちんと再現することが大切。

ですから、デコふりはキャラ弁作りの重要アイテムといえます。

デコふりは、ほうれんそう粉末や卵黄粉末、クチナシ・紅麹・パプリカ色素などの着色料で色を出しています。

味のほうはどうでしょうか?

たまご味や鮭風味と称して、一般的なふりかけの味に似せてありますが、個人的にはやや独特の味がすると思います。

毎日食べている私の娘は「美味しい」と言っていますので、個人の好みによるようです。

一度自分でも食べてみて、味を確認してみるとよいでしょう。

 4. 食べにくさは否めないキャラ弁

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丸や三角のおむすびと比べて、キャラおにぎりは食べにくさは否めません。

表面に取り付けられたパーツを先に外してから食べるか、落とさないように気をつけながら一緒に食べるか。

いずれにしても、食べ方に気を遣わなくてはなりませんよね。

キャラおにぎりを食べていると、中に差し込まれた揚げパスタがポリポリして、食感が良くないこともあります。

 

デコふりだけでなく、キャラ弁の色にこだわって、特別に手を加えた食材を使うこともありますよね。

例えば、青色を作るため、かき氷シロップにつけたはんぺん、紫芋パウダーを混ぜた薄焼き卵など。

味は大丈夫でしょうか?

それ以前に、青色は、食欲を減退させる色だとも言われます。

 

お子さんがキャラ弁を美味しく食べられているか、一度話し合ってみるといいですね。

残してくるのは、もしかしたら食べにくさが原因かもしれません。

 

キャラ弁は、蓋を開けた時にお子さんを笑顔にしてくれる魔法の力をもっています。

でも、相性の悪い食材が組み合わせられていたり、手を加えすぎていたりすれば、かえって食べにくくなってしまうリスクもあるのです。

時々は、キャラ弁の美味しさについて考えてみてください。

見た目の完成度だけでなく、味の完成度も忘れずに。

 

お弁当はあくまでも食べ物なのであって、キャラクターやモチーフはおまけです。

その大原則を忘れて、芸術性を追求しすぎたり、キャラクターを完全再現することばかりに夢中になりすぎたりしていませんか?