緑が美しく映える雨…と言えば聞こえが良いかもしれませんが、それも毎日のように続くとジメジメと湿っぽい気分になってしまいますよね?
梅雨になると、なぜか体調が崩れやすくなる…という人も少なくありません。
しかし、この体調不良がなぜ起こるのか…わからなかったりしませんか?
そこで今回は梅雨の体調不良にスポットを当てて、原因から対策までを調べてみました。

梅雨の体調不良は気象病

体調不良
季節の変わり目には気圧が不安定になったり、気温や湿度の変動が大きくなったりします。
実はこの天候と健康には、目に見えないつながりがあります。
気温や気圧、湿度の変化が激しいことで、体の自律神経が上手く働かなくなる。
それを最近は気象病と呼ぶようになりました。
春~夏、夏~秋…
といった季節の変わり目に起こることが多く、梅雨の体調不良もこのひとつです。
では、自律神経が天候の変化によってなぜうまく働かなくなるのか、そのあたりのことも調べてみました。

梅雨の体調不良と自律神経の関係

自律神経

自律神経とは

例えば、手や足を動かすという動作は意識してできますよね。
しかし、心臓を動かすことや血液を流すことは意識してできるものではありません。
この「意識してもできないこと」をやってくれるのが自律神経の働きによるものです。
内蔵を動かす、血流を促して栄養を吸収する、老廃物を排出する…これらは全部自律神経がつかさどっているというわけですね。
この自律神経には
・交感神経
・副交感神経
の2種類があり、それぞれがバランスをとりながら健康を維持しています。

交感神経とは

主に昼間、活動モードの時に活発になる自律神経です。
また、緊張しているとき、心理的ストレスを感じているときにも交感神経が強く働きます。
交感神経が活発になると、心拍数が上がり血管が収縮することで血圧が上がります。
同時に筋肉が硬くなり、瞬時に活動できる体勢を作り出します。
脳の働きも活発になるので、素早い判断が出来ます。

副交感神経とは

主に夜間、リラックスモードの時に活発化する自律神経です。
お風呂に入って『フー…』、ご飯を食べて満腹…といったときに働き始めます。
副交感神経が活発になることで、心拍数は下がり血管は広がります。
筋肉は弛緩して、ゆったり休息の体勢を作ります。
同時に新陳代謝が活発になり、細胞の修復や栄養の吸収などを促す働きもします。

気象病になると自律神経のバランスが乱れる

季節の変わり目、気圧の変化が自律神経に影響を与えると、バランスが崩れやすくなります。
高気圧になると…交感神経が優位になる
低気圧になると…副交感神経が優位になる

梅雨は低気圧による雨が続くことで、副交感神経が優位になります。
しかし交感神経が優位になった時と同じように、大量のヒスタミンも出現します。
梅雨の体調不良は、二つの自律神経が同時に刺激されることでバランスを崩した状態にあると考えられています。

こんな症状がないかチェック

頭痛

身体の不調

・ だるさ
・ 頭痛
・ 食欲不振
・ 便秘・下痢・胃腸が悪い
・ 眠気
・ めまい・耳鳴り
・ 吐き気
・ 寝つきが悪い・寝起きが悪い
・ むくみが出る
・ 肩こり・関節痛・神経痛

精神的な不調

・ 午前中は特に調子が悪い
・ やる気が出ない
・ 集中力や注意力が散漫になる
・ イライラしやすい
・ 何をやるのも面倒くさくなる
・ 一日中ダラダラしてしまう
・ 軽いうつ状態になってしまう

考えられる原因

気圧や湿度の急激な変化に、自律神経がついていけないというのが主な原因と考えられます。
交感神経が上手く働かないままに、日常のせわしなさがやって来る。
これは心に大きなストレスを与えますよね。
副交感神経が優勢なので血圧が下がり、血流が滞りがちになります。
また、余分な水分を溜め込みやすい状態になります。
これらが体の不調につながります。
筋肉のコリがひどくなることから、ぎっくり腰になる人も少なくありません。
また、日照量が少なくなることから、セロトニンが不足することでうつ状態になりがちです。
他にもいろいろな条件が重なって、上記のような症状があらわれるのですね。

梅雨の体調不良、対策はこれ

対策

適度な運動、ストレッチ、マッサージ

運動をすると血流が良くなり、発汗によって余分な水分を排出させることも出来ます。
が、筋肉のコリを溜め込まないようにしっかりストレッチすることも忘れずに。
運動するだけでは筋肉がカチカチに固まってしまうので、逆効果になることもあります。
ストレッチで筋肉を伸ばしたら、マッサージでほぐす。
出来るだけ歩くようにして、帰ったらストレッチ、お風呂でマッサージ…というコースなら無理なく続けることが出来るのではないでしょうか?

ゆっくりお風呂につかる

運動するのと同じで、血流を促進し発汗することが出来ます。
また、ゆっくりとぬるめの湯船につかることで、心身の疲れを癒すことが出来ます。
運動するのとは反対に、筋肉の硬直を緩めてリラックスする効果があります。
ただし、ぎっくり腰の時は湯船に浸からない方が良いですので、シャワー程度にとどめておきましょう。

朝はしっかり光を浴びる

体内時計を正常に機能させるために、朝起きたら窓のカーテンを開けて光を取り込みます。
天気がいいときは窓を開けて外の空気を吸うのも良いでしょう。
曇りや雨の日も部屋に光を取り込むようにします。

食事は腹八分目と栄養バランスを考える

暴飲暴食は消化器官に大きな負担をかけてしまいます。
かといって食欲がないからと、まともに食べないのはもっといけませんね。
主食はもちろんのこと、野菜や果物のビタミン類、卵・肉・魚のたんぱく質、納豆やヨーグルトなどの発酵食品、ミネラル豊富な海藻類…などをバランスよく摂取することです。
疲労回復に役立つお酢、交感神経を刺激してくれるコショウなどのスパイス、解毒作用のある薬味やハーブなどを適量使うのもおすすめです。

それでもつらい体調不良はツボ刺激

体がだるい、食欲不振…足三里(膝のお皿の下、人差し指一本分あけたところ辺り)
体の冷え、むくみ…三陰交(足の内側、くるぶしより指4本上辺り)
寝起きが悪い、めまい、耳鳴りなど…外関(手の甲側、手首に出るシワから指3本上辺り)
肩こり、頭痛、便秘、下痢、めまい、耳鳴り…合谷(手の甲側、親指と人差し指の付け根辺り)

めまい・吐き気には酔い止め薬

乗り物酔いは、急激な自律神経の乱れから起こります。
梅雨の体調不良はやや慢性的な自律神経の乱れです。
吐き気やめまいがひどいとき、頓服薬として酔い止め薬を飲むのは理にかなっているといえます。
ただし、大量摂取や長期連用についてはあまり好ましくない場合もありますので、
『今日はマジでヤバい!』
という時だけの服用にした方が良いでしょう。

まとめ

梅雨バテ
なぜこんなに調子が悪いんだろう…
そういう時には原因を知り、対応していくことが何より重要です。
周りにはなかなか伝わりにくい梅雨の体調不良、梅雨バテ。
放っておくとそのまま夏に突入、今度は夏バテに移行することも。
症状に合わせた対策をいち早く取り入れて、体も心も気持ちよく過ごせるように工夫してみましょう。